うちの電気温水器は、10年前に設置した普通の(エコキュートではない)給湯と高温さし湯ができるだけのシンプルな(全然エコではない)日立の電気温水器 BE-A46DWU です。
当時は風呂湯を無駄遣いしがちなお年頃の家族がいたので温水器の容量が大きめなところだけが取り柄だったのですが、3人構成になった今となっては大きすぎる容量が仇となって光熱費を押し上げているのです ( ;∀;)
セミオートの電気温水器から水漏れ ( ;∀;)
秋も深まってきた2021年のある朝
温水器のリモコンに Er09. エラーが表示されていました。
これは、「17時間通電無し」のエラーとの事で、その時は屋外に設置してある温水器のヒーター側のブレーカーが落ちていたので、屋内の200Vブレーカーを一度OFF の後、ヒーター側のブレーカーをONにして、1分くらい待ってから屋内ブレーカーONの操作で復旧しました。
そして翌月
再び Er09. エラーが表示 (;´・ω・)
同様に復旧しましたが、ここ最近どうもおかしい・・・
思えば初回は関東地方がずいぶん揺れた2021年秋の地震の直後でした。
今回は温水器の下側、基礎のコンクリート面が濡れています。
このところ多発している地震がきっかけで、どこかのジョイントパッキンなどが、経年劣化しているところに加わった揺れによって水漏れを生じているのかも知れません。
いよいよ年貢の納め時か Er01. エラー
そして年が明けた2022年1月
久しぶりに寒い冬だったにもかかわらず、灯油やガソリンが値上がりしていて、電力単価も上がっているにもかかわらずついつい電気に頼ってしまっていました。
正月休みが明けてすぐの週末+祝日の連休
電気温水器のコントローラーにはEr01.のエラーが Σ(゚Д゚)
調べると、Er01.エラーは・・・
エラー内容(確認内容)
タンク温度センサー(下部 75L)異常
とのこと。
これはいよいよ年貢の納め時か、まだたかだか10年程度でもうオシャカになってしまうのか ( ;∀;)
苦し紛れに半ばやけくそでブレーカーを切って筐体カバーを開けてみると・・・
グラスウールの断熱材が袋内で濡れています。
籠った熱気が筐体内壁にじっとり結露しています。
断熱材の袋から水が漏れて、袋の下部から水が滴っています。
そういえば、急速に普及したエコキュートなどは排水管方面から上がってくるガスや水蒸気が結露してコントロール基盤を腐食させて故障するとかしないとかといった記事を読んだ事が有るような無いような・・・
これは基盤があぶない!
本当に温度センサーが逝かれたのかもしれないけれど、もしかしたら基盤のコネクターなりどこぞの接触なりが結露水でショートしているだけなのかもしれない・・・
などと淡い期待を抱きながら、コントロール基盤のボックスを開け、乾かす作戦に出ました 。
祈るような気持ちで (;´・ω・)
こんな所を開ける時は、ヒーター部制御部のブレーカーを切るのはもちろん、それでも下側の端子には200Vが来ていますから、屋内の大元のブレーカーを切っておくのを忘れてはなりません。
基盤に向かって右上の黒い線が挿さっているコネクターが温度センサーの接続部です。
結露でショートしたり、腐食しているなどの痕跡は見当たりませんね (^^ゞ
ここは閉じてしまいましょう。
排水口から上っている圧力抜きっぽいチューブを疑う
それならばと、逃し弁から排水される下側から圧力抜きのためなのかドレーンチューブが上に伸びているのでここを疑ってみます。
この透明チューブの先端は、上に伸びた先で筐体と断熱材の間に挟まって開口していて、中腹よりも上側に水が上がった形跡があります。
ここから水(お湯?)が噴き出したとすると、断熱材を濡らし、筐体内側を結露させ、端子をショートさせてもおかしくありません。
というか、こんなところに開口した圧力抜きチューブがあるものかしらん。
このチューブから水が溢れるせいなのかどうかは不明ですから効果があるのかどうかも分かりませんが、この際半ばやけくそですから筐体の一部に穴を開けて・・・
ネオジム磁石と発泡ゴムと板切れとプラスチックのフレキ管を使ってこんなものを作ってみて・・・
筐体内に雨などが入り込まないように気を使いつつ、ドレーンチューブの先が筐体の外に垂れ下がるようにしました (^^;
これでこの先から水が出たとしてもこれ以上断熱材を濡らす心配はありません。
で、チューブ先を空のペットボトルに突っ込んでおいて垂れた水を観察していたところ、たまにいくらか水が出ているようですが、断熱材をびしょ濡れにするほど噴き出すことはなさそうです。
結局ここはほぼ関係ないという事ですね。
筐体下部の排水口から排水溝の間に隙間がありますから、排水口が異物や水垢などで詰まらない限りこのドレンから水が上がってくることはそもそも無いはずなのです。
ところで、その排水溝の先について少し
電気温水器のタンク上部の逃し弁や、タンク下部からの排水を受けるのが、うちの場合 新トーマス 浸透枡なので、夜間の湧き上げ時にどのくらい排水されているのかとか、排水に混じる水垢など排水の水質なども見たくて、浸透枡内にポリプロピレン製のゴミ箱(百均で調達)を置いて、時々観察しています。
容量が数Lしかないのでいつもほぼ溢れていますから夜間に逃し弁から出る水(熱湯)の量を計るなどは到底できませんが、逃し弁やタンク下部の清掃の時などは結構な量の水垢が流れ込んで沈殿します (>_<)
この枡は屋根の雨どいから来る管も同居しているので、雨の日は屋根を洗った汚れた雨水が溢れかえります。
興味本位で覗いた後は、この水を芝に撒いたり植木に遣ったりムダにならないように使います (^^;
逃し弁を動作チェックする時などにタンク上部から出る熱湯は水でうめて、外作業の際に汚れた手先を洗ったりできるので、冬には大助かりだったりもします(^^)
元凶は 下部ヒーター部の水漏れだった件
で、そんな事をして日々過ごしているうちにEr01.エラーの件で修理依頼した日立のサービスマンがやって来ました。
その間およそ10日間
エラーを解除しつつ、だましだまし沸き上げ状況を見ながらの生活
↑ 電気温水器が深夜にエラーで動かない頃の時間別電力使用量 (/_;)
めちゃくちゃ少ないですね
お湯は細々と使えはしますが風呂には入れず、我が家には贅沢な日帰り温泉スーパー銭湯などに通いながら生活していました ( ;∀;)
Er01.エラーの通り下部センサー異常だった場合、交換部品が既に無くなっているので修理不能なので買い替え (T_T) という話を聞いていたのですが、断熱材から水が滴って筐体内結露が激しいのだから電気系統はどこかがエラーになってもおかしくない。
とにかく水が漏れている箇所を特定して何とかして欲しいという要望を出していました。
出張費も高いですからね ( ;∀;)
先ずはブレーカーを切って筐体を開け(予めここまではやっておいて驚かれる)濡れた断熱材を剥がしてみると・・・
写真の下部ヒーターの固定部
水が滴っています。
右側の斜め下に向かって張り付いている長方形の出っ張りが下部温度センサーですね。黒いリード線が出ています。
どこかから漏れた水が伝って来ているのかもしれませんが、こんなに水浸しではエラーも出ますよね。
サービスマン曰く
ここのパッキンからの水漏れならばパッキン交換可能
パッキン代金は安いものだが、技術料が高い(約3万円!)
仮にパッキンを換えてもエラーを繰り返す(下部センサーがオシャカ)場合や、タンク本体のヒビなどからの水漏れだった場合はこれ以上の修理は不能なので買い替え
・・・とのこと。
パッキンに賭けて高い技術料を払うか、あきらめてエコキュートなどに買い替えを検討するか・・・。でも新型コロナの影響や半導体不足の影響でエコキュートはおろかガス湯沸かし器も手に入りにくい社会情勢真っ只中・・・!
私的には・・・
- ここまでの開腹観察の感触から、本体タンクからの水漏れではないっぽい。
- エラーを何度か復旧させた感触から、センサー自体が壊れている感じではないっぽい。
- パッキン交換は手間賃がバカ高い。それでダメならすべて無駄。
さぁどうする私!
・・・ここで、DIYerの矜持にかけてダメと知りつつ言ってみます。
Ag2O
交換は自分でやるのでパッキンだけ売ってはくださいませんか?
安上がりに水漏れだけ止めて稼働状況を見て、ダメなら諦めてエコキュートなどを予約して待つ(出費数十万円!)目論見でしたが・・・やはりダメでした ( ;∀;)
水道設備工事でもあり、メーカーの責任もあるので指定のサービスマンが行う事になっているとの事。そりゃそうですよね (;'∀')
で、結局、今現在モノが無いエコキュートを当てもなく待つよりも、エコじゃない電気温水器でも直るものなら直して使おうと腹を括って修理を依頼しました (/_;)
そしてパッキン交換予定日
パッキンを取り寄せてもらい、数日後の修理予定日が来ました。
当日は予定時刻の2時間前に電気温水器のタンクのお湯を全部抜いてブレーカーも落とし、筐体を開ける準備をしておかなければなりません。
タンク下部から排水バルブ操作で抜ける水は、初めは温かくない水です。
この段階の水は無駄なくカラカラに乾いた芝に撒いたり車のフロントガラスにぶっかけて拭き上げたりして使い、後半熱いお湯が出始めたら先の水を溜めておいたところに混ぜて手を洗ったり暖まったりして使い切ります。
タンクを空にして筐体を開け、濡れた断熱材を乾かしたりしているとサービスマン到着。
早速作業にとりかかります。
準備は万端整えてありますが、プロは素人の事前準備など信用してはなりません。
水が抜けている事や逃し弁が開いている事、ブレーカーが切れている事などを作業報告に写真と共に記してから作業開始。
件の温度センサーその他のヒーターカバーの色々を外し、濡れて錆びかかったヒーターカバー固定ボルトを慎重に外し、ヒーターを取り出します。
水漏れの原因と思しきパッキンが見えていますが、ななななんだこりゃ (;´・ω・)
これは熱で変形したとか経年劣化したとかの状態ではないですよね。
初期不良のまま10年使っていたという事なのでしょうか。
外側のパッキンがあったから派手に漏れずに済んでいたのかも知れません。
(゚Д゚) どうなってるんだ日立アプライアンス!(←既に無い会社)
電気温水器のヒーター取付口
付着したスケール(水垢)をこそぎ落として
ヒーター側のスケールもカッターで地道に取り去ります。
サービスマンの作業を見守るだけですが、これを冬の寒空の下自分でやるのはちょっと嫌だと思い直し、高い技術料も甘んじて支払おうという気になっていました (;・∀・)
(支払わない気だったんかい!)
きれいになった電気温水器ヒーターに、向きが決まっている新品パッキンを取り付け、元通りはめ込みます。
ボルトの腐食(錆び)が気になっていましたが、水漏れが止まって乾燥した状態ならば腐食は進まないという判断のもと、元々のボルトを嵌めて対角線に慎重に締めて固定します。
初期の状態みたいにパッキンがひしゃげて着いては困りますから (-_-メ)
修理 注水 試運転の結果良好
濡れた断熱材から水が抜けて乾くまでには期間がかかります。
真冬でしたから断熱材を外して乾かすよりは、濡れているのが下部でタンク側も水温が低い位置ですから、この位置ならば逃げる先との温度差は大きくありませんから放置して自然乾燥を待ちたいと思います。
↑ エラーを解除して運転している状態(修理前日)での時間別電力使用量
↑ 修理当日の時間別電力使用量
どうせお湯を沸かしてもタンクを空にする時沸かしたお湯を捨てるのですから、もったいないので前日夜からブレーカーを切っていました。
修理完了直後(正午頃)、ブレーカーを入れると湯切れ防止機能で沸き増しを始めますが、これも昼間の電気単価の高い時間帯のこと、沸き上げ量を少量に設定し直して本番の湧き上げは深夜にやってもらいます。
深夜時間になるやいなやフルパワーで沸き上げています (;'∀')
そして請求 支払い ( ;∀;)
合計金額で4万円弱
これは痛いですが、真冬の給湯器故障ですから背に腹は代えられません。
ポイントの付くクレジットカードで支払い、せっかく直したのだからエコじゃなくても容量が大きすぎても大事に末永く使いたいものだと、エコキュートの省電力の誘惑を断ち切った2022年1月某日だったのでした (´・ω・`)
↑ 修理翌日の時間帯別電力使用量
当日深夜から深夜時間帯いっぱいを使って湧き上げ (;'∀')
電気代が怖い (*_*;
で、オチの無い記事になってしまいましたが、どこがDIYかというと・・・
うちの電力使用量が多くて電気代が高くて全然エコじゃない生活を強いられているのは(誰も強いてはいないが)、古い電熱温水器の容量が大きいからというのもありますしIHヒーターで夕方以降の使用量が多いというのもありますが・・・
気付いたのです。
次の記事で書くつもりですが。
その、不相応に容量のでかい電気温水器に給水される水が、特に冬から春にかけて地面も冷え冷えの時季、気温が氷点下だと水道管の凍結が心配されるほど冷え冷えの冷水(10℃とか5℃とかそれ以下くらい?)が給水されるから、それを90℃とかに沸き上げるエネルギー量たるや、夏の生温い水道水を温めるのと比べて半端なく多い(ちょっと熱量計算すれば出ますがここは大袈裟にムードを盛り上げてモチベーションアップ)!
↑ の青い給水管から電気温水器に冷水直入れするのではなく、一度バイパス手術を行って人工心肺装置を経由して少しでも温度の上がった、せめて夏くらいの生暖かい水(半お湯y)を給水すれば、深夜に沸き上げる電熱線温水器の使用電力量が減らせるのではないかと・・・
つづく
太陽熱温水器
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太陽熱温水器を狭い土地に立てて置く作戦
スペースの都合で太陽熱温水器を縦置き設置 (;'∀')
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