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体温計のプラスチック部分が欠けたので直してみる作戦

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体温計のプラスチック部分が欠けたので直してみる作戦

新型コロナ禍で体温計需要が増え シチズンの体温計が貴重品に ( ;∀;)

3月2日からの一斉休校あたりから、マスクも体温計も手に入りにくくなりました。
マスクは布製マスクなどで何とかしましたが、普段どこにでも売っていそうな体温計が無い,またはネットで売っていてもべらぼうに高額だったりして参りました (T_T)

あまり検温数値のあてにならなさそうな安い体温計など職場に転がしておいたモノも総動員して毎朝の検温を習慣にしていたのでしたが・・・

 

一番信用していたシチズン体温計の電池蓋の周りが割れた!

体温計の電池蓋周囲が壊れました

シチズン製体温計 CTE-501

いえ、たまに電源が入らないとか表示がすぐに消えるなどの症状があることは家人から聞いてはいたのです。
ボタン電池を交換するなり、接点を磨くなりすれば何とかなるかな・・・などと思っていたのですが、写真のように電池蓋の周囲がぱかっと割れているなどとはつゆ知らず (;'∀')

買い替えようにも普段は2000円以下で買えるシンプルな体温計ですが、当時はどこにも見当たらず。
予備の体温計は検温数値がやや低めに出るなど、あまりあてにならなかったのでシチズンの稼働率が高く、この破損は痛手です。
ゴミになってしまうのならば、ダメもとで何とかくっつけてみよう。
でもポリプロピレンなら接着剤は効かないし、電池蓋周りはバネの力がかかるのでテープで巻いて補修しても接触不良が起きやすいままだし・・・

 

ポリプロピレンは熱で溶かしてスポット溶接作戦

接着部分は弾性など必要ありません。
カチッと固くくっついてくれなければ、パーツの重なる部分の爪や電池の接点の金属の弾性に負けてしまうかも知れません。

この電池周りのカバーはどうやら外れるようになっていそうで、防水(?)Oリング状のゴムも見えています。
もしかしたら周辺のカバーが外せて交換できるのかもしれません。
が、引っ張っても反対側の爪部分を外してみようとしても動きません (;´・ω・)なぜだ?
外せるならば交換パーツを取り寄せるなり、外した状態で溶接して元に戻す作戦が使えそうなのですが、仕方が無いのでこのまま欠片を合わせてくっつける姑息的戦術に出ます。

先ずは安全ピンを伸ばして針先をライターで焼き、赤熱した針先をプラスチックの合わせ目(ぴったり合わせておく)に2mm間隔くらいで焼いて溶かすようにプチプチ突き刺します。
表面だけでなく深い部分でも溶接されて欲しいので。
全周の割れ目を点々溶接でくっつけてしまいます。

この段階のままでもミシン目のようにスポット溶接されているので、強度は落ちますがくっついた状態です。
が、針先で突き刺して溶けたプラスチックが険しい火山のように並んでいるのでトゲトゲしていて触感がよくなく、このままだと服に引っかかったりしそうです。

 

点々と並んだ火山の列を焼いた釘の頭で均す

痛々しいスポット溶接の痕

釘の頭側を焼いて均そうとしたのですけど・・・ (;'∀')
まどろっこしいので、釘の軸の方でぺたぺた均してしまいました。

赤熱した釘を当ててぐるりと一周、焼き針で盛り上がった溶岩のトゲトゲをジュージュー均して焦げ目がついています (*^^)
綺麗に・・・とはいきませんね。

 

割れていなかった部分も溶接

ハッキリ言って汚いですね ( ;∀;)
でも、機能はばっちり回復しました。
手触りはまだ悪いですが、電池の接触も回復して実用上問題なしです。
汗や水には濡らしていないので防水性はわかりませんが (^^;

アクリルやABSなど溶剤がうまく接着してくれるプラスチックならばいいのですけど、ポリプロピレンは酸にもアルカリにも強く使い勝手がいいからか、浴室内のあちこちや身の回りのあちこちに使われていて、接着剤が効きません。
薄く成型されることが多いので割れたりしがちですが、強度と見た目が落ちる覚悟があれば、買い替える前に溶接による延命作戦もありなのではないでしょうか (^^;

近頃ではもう巷間に体温計は十分行き渡っているようで、AmazonでもこのCTE-501の後継機種もお手頃価格で売られています (*^^)
そろそろ姑息的延命作戦は終了して、体温計新調してもいい頃合いかもしれませんね。

Amazonの体温計カテゴリ

テルモ,タニタ,オムロン,シチズンもよりどりみどりです。
あの体温計に飢えていた時期は何だったのか・・・

 

ちなみに、うちの浴室内タオル掛けのバーを固定している両側のプラスチック部分がやっぱり割れたので、中が空洞で薄かったのですが同じ溶接方法でくっつけて延命しています (*‘∀‘)

 

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