DIYというと、百均やホームセンターなどで手軽な材料を買って来て、そこに装飾を施したりしてキッチンや居間などをオシャレにリフォームするようなライフハック的な生活快適化チップスか、または、住宅をまるごと作り変えてしまったり、和風の部屋をカントリー調にリフォームしたりといった大掛かりな大工仕事をこなす女子とか、常人離れした特技的なイメージがあります。
・・・が、やっちゃえDIYは
- ゴミを出したくない
(この不要物が不燃ごみなどの埋め立て地に行った後どうなってしまうのか心配だったり) - 既製品を買いたくない
(期待を裏切られることが多かったり、思いのほか耐久性が悪く、すぐゴミになる可能性が高い・・・かも知れない) - このあと同じ必要性に迫られた場合も困らないスキルを得たい
(工具などは未来への投資)
などの理由から、
頼めば早い(安いかも知れない)のは分かっていても自分でなんとかできるものならやっちゃう主義で、自己責任で行う挑戦
・・・と定義すると、電池や電球の交換などからタイヤ交換とかスパークプラグ交換など、DIYと言うよりはメンテナンスや修理に相当する作業が多く、必ずしも何かを作ってさぁどうですか?ってお見せするネタは、実はあまり多くない気がします (T_T)
今回のもソレです。
エアマッサージの袋のファスナーが開かなくなった!
どういうことかと言うと、かれこれ10年使っている脚のエアバッグ(空気で脚をしぼるやつ)的なマッサージ袋のファスナーのつまみ(引き手)を引っ張っても動かなりました。
で、よく見てみると・・・
このファスナーは、袋が膨らんでも勝手に開いたりしないように、スライダーのロックが引き手を引く事で解除されて可動する仕組みです。
ところがこのファスナー引き手の横棒が摩耗して、開く方向のロックが解除されず、閉まる方向にしか動かせないようになってしまっていたのでした (T_T)
この機構を理解するまで、シリコンスプレーを吹き付けてみたり、スライダーに糸くずとかが挟まっていないか確認したりと、やたら遠回りしてしまいました。
が、スライダーのアーチの裏側に可動部分があるのを見つけて、試しにゼムクリップを通して動かしてみると、スムーズに開閉するではないですか (;'∀')
しばらくこれで使ってみましたが、スライダー開閉の時につまみを引く指がたまに痛いです ( ;∀;)
ロック機構付きのファスナーのスライダーは横棒が命
これは引き手部分を交換するしかない。
しかし、このアーチ部分は片方に隙間があってそこを広げて引き手を差し込めるような構造ではなさそうです。
横棒が摩耗して曲がった引き手は、ニッパーでちょん切って外しました。
さて、この代わりをどこで見つけて来るか・・・
早速Amazonで見つけて翌日配送 (*^^)
ファスナー 引き手 交換用 8個セット 2色【大4個+小4個】
大きさ的に何が合うのか分からなかったので、こいつをAmazonでぽちりました。
これはD型の金具ではなく、C型金具の穴につまみの凸部が嵌っている構造なので、C型を開いて付けなくてはなりません。
市販のファスナー引き手は材質構造ともに ×
こういう金属の曲がりを開く操作は大概強度を落とすのでやりたくない、ちょっと気に入らない構造なのですが致し方ありません。
ラジオペンチでC型金具を開いて外しました。
この大きな引き手を使いたかったのですが、C型金具の太さが太すぎてファスナーのスライダーのアーチをくぐりません ( ;∀;)
結局、不本意ながら小さな方の引き手をスライダーになんとか通して
使ってみましたが、今度はC型金具の幅が狭くてきつく、良い感じにロック解除ができないので、このC型金具のカーブを変えようとあれこれしているうちに・・・
壊れました Σ(゚Д゚)
やっぱりC型金具の曲がりを伸ばす操作で、一番細い部分が折れます。
こんな構造(材質も)誰が考えたんだ (-_-メ)
ファスナー引き手は強度的にクリップが最適!
もう、ただ意匠的な事しか考えていない既製品は当てにせず、自力で何とかします。
どうせ見た目はどうでもいいエアマッサージャーのつまみですから (-""-)
で、感触の良かった先述のゼムクリップ引き手に何かを被せてつまみにするのが一番安全そうですが、ずっと強度のある鉄製とはいえクリップの針金は細く、やや心許ない気がしたので他のを探します。
百均で買ったダブルクリップ(名前を知らなかった)のつまみがやや太めでちょうど良さそう (*‘∀‘)
ダブルクリップ 四種のサイズ 15mm 19mm 25mm 32mm 金属製 ブラック 60個入り
スライダーに通してみると、曲がり具合といい太さといい、理想的な引き手です(この段階ではつまむのは心許ないですが・・・)
これに、つまむ手に優しい何かを被せて「新 エアマッサージャー袋のファスナー引き手」にしてしまうぞ作戦です !(^^)!
手元に長さ調節で切った革ベルトの切れ端があったので、これをつまみにします。
先ずはダブルクリップの開いた方をペンチで内向きに曲げ、内側方向の引っかかりを作ります。
革ベルトの方は、この金具が押し込めるくらいの幅の隙間を、ベルトのあんこ(フェルトかな?)部分を切り裂いて作ります。
安物合革ベルトなら、接着がいいかげんで短く切るとあんこがスポッと抜けて来たり、縁のステッチがほつれると三枚に分解したりしますが、これは確か栃木レザーの本革。
作りがしっかりしています。
細いマイナスドライバーやクラフトナイフで切込みを入れるのも一苦労でした (;'∀')
1個できました。
まだ壊れてはいませんが、もう一つ必要になるのは時間の問題なので、同じものを作っておきます。
ダブルクリップの金具は2つ付いていますしね (^^)
こんな感じで2つ分の革ベルト切れ端引き手を作ったら・・・
適当な革ポンチか木工ドリル刃で、金具の8の字の手前に通る位置に穴を開けます。
ファスナースライダーに金具を通したら、この革ベルトつまみを被せてリベット止めして引き手を固定する計画です。
これはほんとたまたま銅製のリベットが手元にあって、使い途がなくて余っていたものです。
金属板同士を留めるためのものですが、穴が広がる柔らかい革に対して果たして使えるかどうか。
理想は革の留め金具(ホックみたいに表と裏の金具を合わせてカシメて留めるやつ)が欲しいところですが・・・ (;'∀')
いいんです余り材でなんとかするのが「やっちゃえDIY」の心意気ってぇもんです。
ファスナーのスライダーのアーチに金具を通し、革ベルト引き手を被せ、銅リベットを通したところ。
このまま金床を敷いてハンマーで叩き潰してリベットの先端だけでなく、軸全体が膨らんだ時に革ベルトはどうなってしまうのか・・・
なんとかひっつきました (;'∀')
すっぽ抜ける気配はありません(いまのところ)
表側。
リベットの先端部が、もっと派手にハット状に広がってくれたら、今後革の弾力で穴が広がっても安心だとは思いますが、ちょっと今のところ簡単につけ外しできない状態にしてしまったので、すっぽ抜けるまでこのまま使用してみます (^^;
クラフトパーツ屋 両面カシメ 小 頭6mm 足 7mm シルバー 100個
すっぽ抜けたら(↑)のような、ちゃんとした革カシメで留めれば安心でしょうね (^.^)
使用感は・・・
とてもいいです。
ベルトも四角いままでちょん切った感が出ていますが、そこもワイルドだろぉ~で押し通します(古!)
反省点。
ゴミを出さない廃材利用のやっちゃえDIY作戦は一応成功した感じですが、Amazonでポチったファスナー 引き手 交換用 8個セット 2色【大4個+小4個】がゴミになりました (T_T)
またつまらぬモノを買って失敗してしまった・・・
追記 やっぱりちゃんとカシメたほうがいい (>_<)
書いてから心配になって、リベットを細い方からドライバーでぐいぐい押してみたら、案外簡単に外れてしまいました ( ;∀;)
やっぱり革カシメを買って付けた方がいいか~
しかしそれでは ヤケクソDIY やっちゃえDIYの名が廃るというもの。
今度は、これまたたまたま手元にあった3mmワッシャーを挟んで再挑戦。
確か引き出しの取っ手を取り付ける用の金具に付属していたやつです。
本当はリベットはこういうふうに使うものではないのですが・・・(^^;
ワッシャーを挟んでリベットの潰れた頭の角が無くなるように、縁の部分を狙ってコンコン叩いて潰します。
引き手なので手触りも大切ですから。
・・・これでがっちり安定しました。
外れる不安も無いので、もう片脚分のファスナー引き手も交換してしまいました !(^^)!
もうひとつのファスナー引き手と、外した失敗リベット。
勝算があったので、今度は大胆に引き手を切断して外しました (*^^)
リベットの方は、革に打った時の潰れ具合が観察できて参考になります。
これでは外れちゃいますね (;'∀')
手元にリベットが余っていて、ちょうどいいワッシャーを持っているのでもなければ潔く
クラフトパーツ屋 両面カシメ 小 頭6mm 足 7mm シルバー 100個
を買うべきだと思います。
・・・が、100個入りは趣味でレザークラフトとかやっているのでもなければ流石に多いので、やっぱり次もリベット+ワッシャー作戦で行くと思う今日このごろです (^^;